4月28日に放送された『アメトーーク 「最新 芸人タバコ事情」』(テレビ朝日)で、芸人らが加熱式タバコ『iQOS(アイコス)』を愛用している様子が紹介さたことで注目を浴び、現在、全国的に『iQOS(アイコス)』が品薄状態になっているようです。
フィリップモリスが「リスクを低減する可能性のある商品(RRP)」として位置付け、科学的実証を続けている『iQOS(アイコス)』の基本情報・安全性・コストパフォーマンス・口コミなど、あらゆる方向から検証してみましょう。
『アメトーーク』でも紹介された加熱式タバコ『iQOS(アイコス)』の基本情報
『iQOS(アイコス)』は、フィリップ モリスが開発し2015年9月に発売した加熱式のタバコです。
加熱式タバコ『iQOS(アイコス)』の基本情報
『iQOS(アイコス)』の発売経緯
iQOSを紹介する「フィリップ モリス インターナショナル」のローラン・ボアサール社長
フィリップ モリスによると、
2008 年から 2014 年にかけて「喫煙関連疾病を発症するリスクを低減する可能性のある製品(RRP1)」の開発と、紙巻たばこと比較したリスク低減能力の科学的実証のために、20 億米ドル以上の投資を行ってきました。
出典:フィリップ モリス インターナショナル
とのことで、日本円にして約2,000億円を投資してきたそうです。
また、『iQOS(アイコス)』は、
紙巻たばこの喫煙から得られる味わい、感覚および使用法の多くを再現できるよう設計されています。同時に、燃やさず加熱することにより、煙が出ず、灰が出ず、紙巻たばこの煙に比べてにおいも少なくなっています。
さらに、マールボロ ヒートスティック TMから出るたばこベイパーは、屋内環境に悪影響を与えず 2、紙巻たばこの煙に比べて周りの人に不快な思いをさせにくくなっています。出典:フィリップ モリス インターナショナル
と発表しています。
『iQOS(アイコス)』の仕組み

このタバコの葉が詰めてあるカートリッジは「ヒートスティック」と呼ばれ、これを「iQOSホルダー」と呼ばれる本体に差し込んで吸います。
【日本で販売されている「電子タバコ」】
欧米などで流行している「電子タバコ」にはニコチンが含まれていますが、日本ではニコチン入りの電子タバコは薬事法で規制されているため、現在国内で販売されているいわゆる「電子タバコ」には、ニコチンが入っていません。
『iQOS(アイコス)』の製品概要
「iQOS キット」(ホルダー+付属品) 税込9,980円(ネイビー・ホワイトの2色)
・iQOS ホルダー
・iQOS ポケットチャージャー
・専用 AC アダプター
・専用 USB ケーブル
・専用クリーナーブラシ
・ユーザーガイド

※色が2色ありますが、材質が違うようです。
ネイビー
チャージャー・ホルダーともに、ゴムのような材質ですべり止めが効いており、滑りにくい材質です。
ホワイト
プラスチックのような材質でツルツルしていますので、非常に滑りやすい材質です。
「ヒートスティック」(カートリッジ) 税込460円(20本/1箱)(4種類)
・レギュラー
・バランスド レギュラー
・メンソール
・ミント

※回数にして14回(6分間程度)吸引できます。(普通のタバコを吸う際の平均吸引回数と同等)
『iQOS(アイコス)』の使用方法

チャージャー(ホルダーを入れて充電するbox)からホルダーを取り出す。

ホルダーに「ヒートスティック」(カートリッジ)を差し込む。
③
ボタンを長押しする(→緑のランプが点滅)。

ランプが点滅から点灯に変わったら喫煙可能。
※吸引できる回数は14回程度。
(普通のタバコと同等の吸引回数)

赤いランプが点滅を始めたら「残り”2吸い”(30秒)ですよ!」の合図。
⑥
ホルダーから「ヒートスティック」(カートリッジ)を取り外し、ホルダーをチャージャーに戻して(差して)充電開始。
『動画「話題の加熱式タバコ IQOSを使ってみた」 by よしさん』
『アメトーーク』でも紹介された加熱式タバコ『iQOS(アイコス)』の安全性
公式発表に見る『iQOS(アイコス)』の安全性
フィリップモリス社の公式発表
『iQOS(アイコス)』を開発し販売しているフィリップモリス社は、発売に先立って2015年8月に以下のような公式発表をしました。(【プレスリリース】 革新的な加熱式たばこ「iQOS」の順次全国展開 より抜粋引用)
iQOS とマールボロ ヒートスティックは、紙巻たばこの喫煙から得られる味わい、感覚および使用法の多くを再現できるよう設計されています。
同時に、燃やさず加熱することにより、煙が出ず、灰が出ず、紙巻たばこの煙に比べてにおいも少なくなっています。
さらに、マールボロ ヒートスティックから出るたばこベイパーは、屋内環境に悪影響を与えず(※2)、紙巻たばこの煙に比べて周りの人に不快な思いをさせにくくなっています。
PMI の非臨床試験評価によれば、iQOSで加熱することでマールボロ ヒートスティックから出るたばこベイパーに含まれる有害および有害性成分の量は、紙巻たばこの煙に含まれる量に比べて大幅に削減されています(※3)。
PMIでは、iQOSとマールボロ ヒートスティック TM に切替えることで、紙巻たばこの喫煙に比べて、個人のリスクが低減しているかどうかを見極めるために、あらゆる関連データの評価を進めています。
臨床試験には、成人喫煙者の方に参加して頂いており、一部の試験はすでに完了し、残りの試験についても最終段階にさしかかっています。
日本での臨床試験を含む、これまでの試験結果は心強いものであり、PMIは結果の分析が終わり次第その内容をお伝えしていきます。
そして、このプレスリリースには、以下の注意書きが添えられています。
※2
国際的な基準(EN15251:2007, ISO16814:2008)に基づいたテストで、iQOSの使用が屋内環境に悪影響を与えないことが実証されています。
※3
実験用標準紙巻たばこ(3R4F、ISO 測定方法でタール 9.4mg)の煙の中に測定された有害及び有害性成分の総量と比較した、平均低減率。
測定された有害及び有害性成分は、カナダ保健省の44種類、米国食品医薬品局の18種類、世界保健機関の 種類を含んでいます。
煙及びたばこベイパーは、カナダ保健省の喫煙方法(1 回の吸い込み 55mL、1 回の吸い込み 2 秒、次に吸い込むまでの間隔 30 秒で採取。1本ごとの重量で比較。
ニコチンは低減の計算から除外しました。
安全性の実状
公式発表によると「iQOSで加熱することでマールボロ ヒートスティックから出るたばこベイパーに含まれる有害および有害性成分の量は、紙巻たばこの煙に含まれる量に比べて大幅に削減されています」とされていますが、注意書きには「ニコチンは低減の計算から除外しました。」とあり、分析結果ではニコチンは考慮されていません。
※「たばこベイパー」とは、たばこの葉を蒸すことで発生する蒸気、またはその方式。
また、フィリップモリスは「蒸気中の成分のほとんどは水とニコチン、そしてグリセリン」としていますが、「紙巻たばこの喫煙に比べて、個人のリスクが低減しているかどうかを見極めるために、あらゆる関連データの評価を進めています。」とあり、いまだ実験段階にあるようです。
『アメトーーク』でも紹介された加熱式タバコ『iQOS(アイコス)』の製品レビュー
最後に、『iQOS(アイコス)』の「メリット・デメリット」「口コミ」を見ていきましょう。
『iQOS(アイコス)』のメリット・デメリット
メリット
火を使わない(火事の心配がない)
煙が出ない(空気が汚れない)
灰が出ない(部屋や車の中が汚れない)
臭いが少ない(部屋・車の中・服・髪の毛などが臭くならない)
タール(ヤニ)が出ない(歯・壁紙などが黄色くならない)
副流煙の心配がない(受動喫煙の心配がなく、周囲の人たちに迷惑をかけにくい)
デメリット
「iQOS キット」の値段が高い(9,980円の初期投資が必要)
充電が必要(チャージャー・ホルダー)
手入れが必要(付属のクリーニングキットでの掃除)
機械なので寿命がある(電子機器のため落下などの衝撃に弱い)
『iQOS(アイコス)』の口コミ
噂通りってか、当たり前だけど全然匂いがつかないし、匂いがしない😣😂
— はんにゃ@love (@morething) 2016年5月9日
空気清浄機が作動しないことが判明。#iqos https://t.co/MAfQYlpRWt
— ぷりんこ (@PuddingVinegar) 2016年5月8日
アイコスiQOSを約一週間使ってみた感想 iQOS vs 煙草どちらが良いのか? – G-SPEC https://t.co/YlsWyqIiYI#アイコス #iQOS
— gspec (@gspec2015) 2016年5月5日
今日やっと上野の堺屋にて『iQOS』をゲット!それにしても間違いなく雇われたと思われる日雇い労働者風のオジさんらの行列が半端なかった。。ちょっと面白かったので後でブログに綴ります(笑)#iQOS pic.twitter.com/v05JgDTk22
— gisuke (@gisuke1969) 2016年5月16日
『iQOS(アイコス)』のまとめ
人体への影響については研究が続いていきますので、これからも注意深く観察する必要があります。
『iQOS(アイコス)』の最大のメリットは、何よりも
火を使わないから、火事ややけどの心配がない
副流煙が出ないから、受動喫煙の心配がない
タール(ヤニ)が出ないから、歯や壁紙などが汚れない
ではないでしょうか。
また、コストパフォーマンスについては、初めに「iQOSキッド」を買う必要がありますが、上記のメリットを考えると、その出費は相殺されるものと思います。
どのような商品も必ず一長一短があり、同業他社や販売会社とは反対の思惑で活動する各種団体などによる批判もあります。
そのことが商品開発において切磋琢磨になり、消費者もきちんと本質を見極めてより良いものが流通すればいいですね。
現在も品薄状態が続いている『iQOS(アイコス)』ですが、みなさんはどのように思われますか?